そこにあるのはツナ缶だ。

おつなとサバ夫のだらっとした日々。

長ネギで身を守る。

自分は基本的に陰気でありまして、あまりお外で遊ぶ方ではない。おうちサイコー。
そんな自分でもここ最近はお外が恋しくなっている。図書館行って気兼ねなくのっぺりしたい。博物館行きたい。八幡さまお詣りしたい。お墓参りにも行きたい。気をつけていれば行っていいのかしらんとも思う、実際サバ夫は都内勤務が続いているわけだし。

でも私みたいに、お仕事ではない出撃は今必要ないよね?こんなのがフラフラしてたら申し訳ないよなあ、という思いが拭えずにふんぎりがつかない。結局はこれも一種の社会貢献であるという考え方のもとで、ひっそりと外出自粛を続けている。
お稽古も長期のお休みにしてもらっている。お仲間にはお子さんをお持ちのかたが多いのだ……もし私が無自覚感染していたとして、そこからお母様方にうつっちゃってご家庭で拡散、学校にもドーンと持ち込むよ!なんてなったら目もあてられない。

怖がり過ぎてもしょうがないんだけどね。私ができることっていったら外出控えるぐらいしかないし。
粛々と、おうち時間を過ごしておる次第。
ささやかな上にちっぽけな社会貢献だな!まあ、しないよりはマシだよたぶん。と自分を奮い立たせて週に一度近所のスーパーへ買い出しに行くのが唯一の外出となっている。


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買い出し時のいでたちはリュック背負ってマスクに帽子、すごく怪しいが仕方がない。道で行きあう小学生達が元気に挨拶してくれるんだけど、不審者には積極的に挨拶しちゃえば安全!という指導をしている地域があると聞くし、まさかここもそうなのかしら(子供がいないので小学校での指導内容を知るすべがない)、かなり怪しいおばはんと思われてる!?とオロオロしつつ「コ、コンニチハ」とオーバーアクションで返す私。気分は着ぐるみの中の人。マスクに帽子だと表情見えないから怖いだろうとオーバーアクションを心がけているんだがそれも怪しさを増していやしないか。疑心暗鬼が止まらない。

子供がいないと地域のお母様方とお近づきになる機会がないので、昼日中に外を歩いていると「どこの誰かしらアレ」てな視線が絡みつく。幸いごく近所ではどこの誰だか知ってもらえたので大丈夫だけど、いつも行くスーパー、ちょっと離れてるんだよなあ。
見かけない女がモソモソ歩いている、そりゃあ警戒しちゃうよね。これまで帰り道はスーパー袋持っていたからそれも和らいでたけど、今はエコバッグでしょう、謎の大荷物でふうふうと歩く怪しい女のできあがり。ぐぬぬ

そこで長ネギとごぼうですよ。
あえて切ってもらわずに長いまま、にょっきりとエコバッグから突き出させることにより「スーパー帰りのおばはんですよー怪しくないですよー」感を演出できるステキなお野菜。葉っぱつきの丸ごと大根もなかなかにポイントが高い。
お母様方の胡乱げな視線もにょっきり野菜に気がつくと途端に和らぎ、ああ、スーパー帰りなのね、今夜もご飯作りましょうね、となんとはなしの同志的な気持ちの通じ合いさえ生まれる。気がする。美味しい上に私の存在を守ってくれるなんて、お野菜達には感謝してもしきれない。通行手形に匹敵するよ。ご町内関所も怖くないね!

そういえば漫画とかアニメとかでの買い物帰りカーチャンの描写では、たいてい長ネギが袋から突き出てるような気がする。
描くのが簡単でわかりやすいアイコン的な扱いなのかな、実際いろいろなお料理に使うからよく買うし。
よその国でもそういうアイコン的なものってあるんだろうか、紙袋からフランスパンがにょっきり、ぐらいしか思いつかない。
いろいろなものがあるんだろうな、きっと。こういった国による「あるある」の違いって面白いなあと思う。国だけじゃないか、地域や時代での違いもね。

それではまた。


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