そこにあるのはツナ缶だ。

おつなとサバ夫のだらっとした日々。

鎌倉といったら鳩

新型コロナでむぎゃーってなる前は鎌倉あたりによく行っていたんですよ。
最近はお線香と鰹節を買いに行く時くらいに控えて我慢しているけれど、なんか今年は大河が鎌倉関連なんだそうですねえ、これはコロナとはいえ人出が増えそうな予感。

お寺さんとか神社とかたくさんありますし、緑も多いし。のこのこのんびり歩くのにちょうどいいアップダウンがあるのがまた良し。
そんな鎌倉。何年か前から自転車で観光しているらしい人を見かけるようになった。
そういえばレンタサイクルのお店もできたしな、小回りがきいて良さげだ。と思いつつ眺めていたんですが、自転車乗ってるデートらしき2人組はみごとに明暗分かれていることに気がついた。

まず明るい組。
ガチめのロード乗り同士(これはレンタサイクルじゃないと思われる)。
レンタサイクルっぽい2人。電動アシストとかもあるのかな?キャッキャうふふと楽しげ。

かたや、どんより組。
これもレンタサイクルっぽい2人なのですが、楽しそうなのは男性の方だけ。逆は見たことない。
そういう組の女性、たいていワンピースやミニスカートの可愛くてきれいなお洋服で能面みたいな顔してる。靴もヒールだったり。
その格好で自転車は、苦行だろう……デートどころじゃなかろうよ……
男性と女性の温度差がすごい。たぶん体温差もすごい。額に汗して、ってこういう時に使う言葉じゃない気がするが、そうとしか言いようがないおでこ。能面から吹き出ている汗。
それでも可愛いなあって私は思うけどさ。彼女自身はそう見られることをよしとしていないと思うの。
あれはデートというより修行では。という状態になっている。

このどんより組、恐ろしいことに、結構な割合で見かけた。
彼女さん、詳しく聞かされてなかったんだろうなあ。さらっと「鎌倉行こう!」で約束してきたんだろうなあ。
しかもその格好のあなたを見てもなお強行されたのか……気の毒な。
一言、たった一言「レンタサイクルで回ろうと思うんだけど、どうかな」って前日にでも聞かされていたら違った未来だったかもしれないのに。
自転車をディスっているわけではない。人とおつきあいする上で意思の疎通って難しいけど大事よねって話。
そこをうまく持って行けなかったら、カレカノとしてつきあっていくのは難しいだろうなあ、と思う。
行動の好みが合わなかったりするのは地味に辛いから、すり合わせる気力がわかない人とは一緒にいるの無理だよ。いや、ホント辛いよ。

ちなみに鎌倉には縁切り寺もあります。東慶寺
人との縁だけじゃなく、悪運全般ぶっちぎれるそうなので、自分でできるだけの努力はした、あとは天に後押しを頼むわ!という時にいらっしゃればよろしいかと。
ぶっちぎりたい何かがなくとも、お花がきれいなところなのでのんびり癒されに行くのも良いと思いますの。


============


鎌倉デートって今はどんなイメージなんだろう。

静かな町をゆっくりお散歩、神社で2人の未来を見守ってもらえるようお願いして、お寺さんのお庭で癒されて、おしゃれ雑貨店でお買い物。余裕があれば江ノ電で足を伸ばしてえのすい行って、夕暮れの海がきれいねうふふふ、てな感じか。時間的にかなり難しいが、まあイメージよイメージ。
大まかにいえば間違っちゃいない、でも、それはまず歩くことを厭わなければ、という但し書きがつくのよ。
軽いハイキングぐらいは歩く、って気持ちで靴を選んだほうがいいよ。
お寺さんとかに行ってしっかり見学したいなら脱ぎ履きしやすいもので、マイ靴袋あるともっといいよ。
境内でも石段結構登ったりするし、移動もバス待つより歩いた方がいい時もあるよ。
それなりの心づもりで選んだ服と靴で出かければ、次の日のダメージ蓄積っぷりが違うよ。段違いに軽いよ……
(体力のある人はこの限りではない。あと車も想定してない。道も駐車場も大変だよ。そして意見には個人差があります。保身。)


どんより組を見ますとね、思い出すんですよ。
結婚してすぐの初々しい私、自分でできる精一杯のおしゃれをしてデートしましたの。鎌倉デート。
夢だったの。仕事休みの日は旦那様と徒歩でのんびり出かけて、帰る家が一緒って素敵。とか。ピャッ。

……私忘れてたんですよ。サバ夫、元登山部&自転車競技部野郎だってことを。
この人の「このルートちょっと歩くけど大丈夫だよ」をナメてた。ちょっと、の感覚が違いすぎた。
旅先でも「ちょっと散歩行こうか」と宿から連れ出されて、気がついたら由布岳登らされてた。
これを忘れるという痛恨のミスをおかした私。鎌倉でもガンガン歩いた歩かされた。山越えた。ヨレヨレになりましたわ。
とどめにサバ夫母からの電話でサバ夫実家へ呼び戻されるというお素敵な終わり方をしたデートだった。ギャッ。
鳩サブレーだけは買って帰ったけどね。大好き鳩サブレー。あの甘い癒しがなかったら離婚考えてたかもしれない。
謎なんだよなー、なんで出かける予定がある日にかぎってサバ夫母から呼び出し電話くるんだろう。


それ以来鎌倉はほぼ1人で出かけている。意思の疎通ができた結果だね!
明王院さまぐらいまではてくてく歩いて行くよ!


============


鎌倉歩きまわるためにいろいろ本を買ったけど、一番活用しているのはこれ。
鳩サブローの春夏秋冬 鎌倉の歩き方
鳩サブローの春夏秋冬 鎌倉の歩き方

いや、鳩サブレー激推しだから薦めてるってわけじゃなく、内容が本当にいいんですってば。
お店やさんのデータは載っていなくて、寺社と行事、おすすめルートが盛りだくさんに載っている。
地図は大雑把だから、どちらかといえば計画を練る時に参考になる!って本かなあ。
このごろはお店やさんも入れ替わりが激しくて、こないだまであったところがもうなくなってる!ってことが多い。
いわゆる「ガイドブック」は直近のものじゃないと現地で寂しい思いをすることがあるけど、この本はリピート訪問時にもお役立ち。


============


ホント大好き鳩サブレー。豊島屋さん。好き。
www.hato.co.jp

鳩サブレーは今の時期ならホットミルクと相性抜群。素敵おやつ。
本店限定手提げパッケージの鳩サブレーが可愛くてお土産におすすめですのよ!図柄にちりばめられた様々な物語を読みとるのです!
本店にはグッズもいろいろあって目移りしてしまう。あぶらとり紙なんて最高にキュート。ケースはもとよりリフィルもね。
内容量81.0枚、って書いてあってその読み仮名が「ハト」。紙自体にも鳩模様が入っていてあああもうたまらないわ。
アブラギッシュな私、憂鬱なお化粧直しも鳩模様でほんわか気分に。鳩が私を助けてくれる。尊い

鳩といえば、鶴岡八幡宮さんにある「鳩みくじ」も忘れてはならない。
小さな鳩の根付が御守りさんとしてついてくるのだけれどこれがまあ愛らしいこと!
包み紙の色が根付の紐&鳩の翼の色になっている。こんな感じ。

f:id:tsunakanda:20220120162135j:plain
鳩みくじ(黄色)

行くたびに引いて全色コンプリートしてしまった。
普通のおみくじはいまお休みみたい、コロナだからかしら。
はやいとこおさまってほしいものだ。


============


鎌倉で思い出したことをちょろっと書いてみた。
が、まだ足りぬ。他にも好きな場所やものがたくさんあるのですよ。
迷走しつつ今回はこれにて。

それではまた。