そこにあるのはツナ缶だ。

おつなとサバ夫のだらっとした日々。

きのう?麻婆豆腐だったよ

我が家には台所にも本棚がある。
レシピ本とかが主だけど、漫画もいろいろ置いてある。そのうちのひとつ。

きのう何食べた?
よしながふみ講談社 モーニングKC
(リンクは電子版)
きのう何食べた?(1)税込605(2022/01/18時点)

紙書籍はいまだと1、2巻がセット売りみたいですな、ポストカード付きの模様。
このセット版のスリーブデザインは実写版になっているけれど、実は私、実写版は観ていない。
小心者なので漫画の実写化は観るのが怖くてしかたがない。
仲良しさんが「良かったよー!」と言っていたのでそのうちチャレンジしようかなあ、と思わないでもないけれどやっぱり怖い。
最近はアニメ化も油断できないから恐ろしい。『血界戦線』では血涙よ、OPとEDが良かっただけに尚更血涙。本編にオリキャラぶっ込んでこないでぇ。オリキャラ無双は同人誌ですら賛否両論あるというに。
そしていま怖いのは『もののがたり』でしてよ。お願いだから無事で、無事でいて。

話が逸れました失礼。

きのう何食べた?』この漫画、私の中では家庭料理レシピ本カテゴリに分類されている。
特別な材料をほとんど使ってない。高級でもない。オサレ飯でもない。
時々ご馳走やハレの日ご飯もあるけど、普通の家庭の台所に即した感じがとても好き。
普段のご飯としてとても役立つものがどっさり載っているので
あー、今夜どうしましょうかねえ。なんて時にパラパラすることが多い。

そしてそのまま読みふけることもあるから危険書物でもある。
だってお話としても面白いんですもの!
人間関係が少しずつ変化していくところもいい塩梅。
隣人として仲良くしていきたい人達のお話だから読んでいて疲れないのがいいなあ。
お料理好き男性も楽しく読めると思う。

紙の本ならではの装幀も、凝っていて好き。
こればっかりは電子書籍で表せないねえ、と思うようなものでとても素敵。
最初はレシピを参照しやすい電子書籍のほうで揃えようと思っていたけれど、本屋さんで実物見て「これは紙で買うべき」と考え直したほど。
大げさかしらん、でもツボにはまったんですよこの本の装幀。
コミックスは基本的にシュリンクかかっているけれど、表紙の質感はなんとなくわかってもらえると思うので機会があったらご覧になってくださいな。
「ひっそりと、でもしっかり生活を支えるおうちごはん」なイメージを感じ取りました。勝手に。
自分で食事を作る人だったら本当におすすめ、メニュー考えるヒントがいっぱい。

そしてこの漫画を読んでなにに一番驚いたかっていうと。
量。分量!!!成人男性2人ご飯の分量!!こんなに少なくていいの!?ということ。
麻婆豆腐でひき肉これだけなのかいな、足りなくはないのか!と思いながら読んでいたのだが、ある日、はたと気づいた。
そういえばうちの実家はご飯の量が多かったんだ……。
「人間、お腹いっぱいであることが大事、これすなわち幸せへの道」という考えのもと育ったので、それ基準に食べたり作ったりしていたんだわ。あー、そうだったそうだった。
そんなわけで世の中から見たら多めの量が脳内デフォルト設定されているらしく、こういったレシピ本を見ていると「足りないんじゃないかしら、もっと多く、いや、もう一品作らにゃ」と不安になる。

でも考えてみれば成長期なんぞとっくに終わり(横幅だけはまだまだ成長期。そう、これは成長期なの!)、
好んで運動をするわけでもない私達夫婦。カロリーをどこに費すというのか。
これはどうにかして減らすが道理。棋士ぐらい脳味噌使うならまた違うんでしょうけれどねえ。
お酒のぶんもカロリー加わっているわけだし、もう少し考えねばなりませぬ。
いろいろと脳内データを書きかえにゃならんのでその参考にもなるお料理漫画であります。

あ、我が家の麻婆豆腐は木綿豆腐使用。サバ夫は「うまいからどっちでもいい」とのことなので我が道をゆくことにしている。
サバ夫は食事に対して文句というものを言わないからありがたい。好きに作れるって幸せだわー。


それではまた。