そこにあるのはツナ缶だ。

おつなとサバ夫のだらっとした日々。

断捨離は幸せな方向でお願いしたい。

新型コロナでぎゃーっとなる前のお話。

ある日のお稽古ごとで。
とあるお仲間が、いろいろな本や道具、材料をたーくさんお持ちになってですね
「これ、好きなの持って行ってー」とおっしゃるわけですよ。
持って行って!と簡単におっしゃいますけれど元が高価なものもあるから、
そんなことできないわ、と話し合った結果、格安で譲っていただくということに落ち着いた。
それにしてもたくさん。いったいどうなさったの、とうかがいましたら

「娘がね、里帰りしてくるの!だから家のスペースを空けなくっちゃいけないのよ!」と。

あらららまあまあそれは嬉しい!めでたい!

「いい機会だから断捨離なの、遠慮しないでね」と、続けておっしゃる。

断捨離というとおっそろしいお話も聞く昨今、こういった経緯なら喜んで協力しちゃいますよ。
私たちも気兼ねなく選ばせていただきました、ああ嬉しい。

「娘と赤ん坊とムコさんとね、ゆっくりできるスペースはいくら広くてもいいでしょ、
ムコさん泊まりこむことになるだろうし、ダンナにも頑張ってもらってるわ」

旦那様も大喜びだそうで、家の中に安全装置?をたくさん据え付けておられるそうな。
角っことか段差をカバーする、とかかな?
もう声から表情から嬉しい気持ちが溢れていて、こちらまで幸せになったのでした。

コロナ騒ぎで直接お会いできていないけれど、伝え聞いたところによると
無事にご出産とのこと、もう本当に安心しております。よかったよかった。
うれしたのしのお話は、どれだけ聞いても良いのです!!!


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断りなく
捨てて
離婚
これすなわち断捨離

なんて解釈もあるんですって、いやあああ!もう文字だけで震えが止まらない。
あ、私は、物どころか私自身も捨てられる方だと確信しておるのですが
サバ夫が怖い方の断捨離びとじゃなくって良かったわあ。

自分以外の人と一緒に暮らすにあたって、持ち物のことって結構難しい。
普通に考えたら他人のものに手を触れてはならない、これがルールだと思うのですが
それが置いてある場所が、自分も過ごす場所だとするとちょっと悩むかもしれないなあと
しかもそれが自分の趣味に合致しなかったりするともうこれは地獄。おたがいに。

友人は結婚するにあたり、蔵書をカラーボックス1つ分に減らして、と言い渡されたそうな。
売るのは無理。捨てるなんてもっと無理。ということで未だご実家に収納中。
親御さんからの暗黙の了解をいただき、難を逃れている模様。

サバ夫友人はほにゃららゲームのすべてを捨てるように、と婚約者ちゃんに厳命されて
「オレには…できないッ…!」とコレクションまるごとダンボールに突っ込んでうちに送ってきた。
ずいぶん昔のものも綺麗なままの保存状態で、ものすごく愛を感じる詰め合わせだった。
パッケージで微笑む肌色率の高いカワユスお嬢さん方。ああ、これはね。捨てられないね。
私はそういうものに抵抗がないからかまわないけど、受けつけない人がいるのはしょうがないもんね。
ダンボール数箱でひとつのご家庭が壊れるのを防げるのならお安いご用ですがな。

それにしても、こういう趣味っておつきあいしている時にわからないもんかなあ。
わざわざ話さないのかな?
それともいざ結婚、という時になって、まさかこの規模とは!ということだったんだろうか。

あー…そういやどっちも実家ぐらし同士のカップルだ。
だとするとわかりにくいかもしれないな。


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ひるがえりまして我が家。
サバ夫と私は2人とも文字本と漫画本が大好き。蔵書数は、数えたくない。
ついでにアニメもゲームも大好き。これまた数えたくない。
好みが被っているところがあるので家の中に複数存在するものが多々ある。
結婚するにあたり余剰分は誰かに譲るとかしましょうか、という話にもなったが
離婚する時にどっちが引き取るかもめるからそのまま並べとこ、という結論になった。
それに同じ作品でも版が違うものもあるし、それは別カウントよね。うん。

保存スペースの費用、という考え方をすると壮大な無駄!と言われちゃうんだろうが
いいんだ、無駄もひっくるめて愛するよ。

いま住んでいるところはサバ夫一家がもともと住んでいたところであり
サバ夫両親と妹は駅むこうに家を建ててそちらに移っている。
新居をここに定めた経緯はいろいろいろいろ(中略)いろいろいろいろあったが
根負けして私がここに移ってきた。それに趣味のものをおさめられるスペースは魅力的だ。
サバ夫父に家賃諸々払って借りうけている。

息子が近居することになり上機嫌のサバ夫母から
「本は全部持ってきてもいいわ、嬉しいでしょ?」と言われて
ハーイ、と素直にどんどこ運び込んでいたんだが
いつまでたっても終わらない箱の数に眉をひそめたサバ夫母、
「…売ればいいんじゃないかしら、高そうだし。私のお部屋も無くなっちゃうし」
と、あっさり意見を翻したのがなんといいましょうか、ねえ。私のお部屋ってなんぞ。
「そうですね、余裕ないですね、これでもけっこう絞ってあるから持ってるぶんの半分に満たないんですよー!アハハー!」
と運び込み続行したので私もたいがい根性悪だと思う。でも本当に半分以下だったんだよ!?


不在の時、勝手に出入りされてもいたから、ちょっと緊張して暮らしてたな、あの頃は。
帰った時に本とかがなくなってたらどうしよう、って。
いまはその心配がないから幸せ。ヒャッハー。


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断捨離、同居人と納得の上でできるならこれはすごくいいことだと思うのです。
誰だって、スッキリしたところが嫌いなわけないもの!
サバ夫だって私だってスッキリサッパリ大好きだもの!
でもでも好きなものに囲まれた生活の方がもっともっと好きなんです。
なるべくきれいにしようと心がけては、いる。人さま呼べないけど。(場所がない)


生活空間に占める趣味の割合。許容できるライン。
その感覚が近い人とめぐりあえたこの幸せ、感謝して生きようと思います。


次回夫婦会議の議題は
このすば完結記念ミストグラフと等身大アクア様タペストリーをどこに飾るか。
玄関か廊下のどん詰まりか、いつでも見られるようリビングか。
やる気が出るよう、作業部屋か。悩む。


それではまた。


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